もう推しとは言えない *番外編更新中
第15章 それぞれの葛藤 ※先生side
まぁ、別に…椎名が可愛くないとかそういうことではないし。
そもそも…誰かを好きになる理由が顔だとは限らない。
俺は…まぁ、一目惚れだから、顔じゃないとは言いきれないが、それだけじゃない…少なくても今は。
「…というか、九嶋先生が言ってた話、本当いつの話ですか。…迫られ、まぁ…あんな迫られ方したところで…って感じだったんですけどね。」
「どんな迫られ方したんですか。」
「へ?それはもう、ド直球に…逆に感心しましたな、私は。…高校生の感性って、理解できませんなぁ…。」
ド直球に…って、セックスしてください、ってか?
そりゃあ逆に感心するわ…。
そして、そんな迫られ方しても、って感じだ。
好きな女にされたら理性崩壊するけど。
…でも、吉岡絶対そんなこと言ってくれないしな。
はぁ…って、俺は何を考えてるんだ!
「…まぁ、私のことなどどうでも良いでしょう?九嶋先生こそ、吉岡さんとは付き合ってるんですか?」
「…アイツは俺の事、ただの推しとしてしか見てませんよ。どうにかならないんですか、本当…。」
「推し…あぁ、そういえば九嶋先生のことポチとか呼んでますもんね、吉岡さん。」