もう推しとは言えない *番外編更新中
第15章 それぞれの葛藤 ※先生side
深くは突っ込まずに…俺は澤畠先生に言葉の続きを促す。
「…でも、誤魔化すと思いますよ。九嶋先生のように若いならまだしも、50こえて女子高生と…なんて、ただの犯罪者です。」
「はは…俺ももう、ただの犯罪者ですね。」
「…まぁ、最低限、卒業までは待つことですな。その先に何があるかなんて、分かりませんけどね。」
「…澤畠先生、もしかして経験おありですか?」
なんか、何となく…そんな感じがしてしまう。
この人、絶対若い頃モテた(というか今もか?)し…普通に生徒からも告白されてきただろう。
「ふっ…内緒です。九嶋先生のご想像にお任せしますぞ。」
「ズルいですね…澤畠先生。」
「そうですか?まぁ…私は応援してますよ?九嶋先生と吉岡さんのこと。」
頑張るんですぞ、と澤畠先生。
…そりゃあ、頑張りはするけど、アイツ…いつになったら、俺のこと推しとしてじゃなく男として見てくれるかな。
まず、そこからだよな…。
そう思っていると、後ろから声をかけられた。
「九嶋先生!そろそろ、戻ってきてくださいー。」
「ん?あー…悪い。」
…吉岡の代わりに、新しく入ってきたマネージャー。