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もう推しとは言えない *番外編更新中

第16章 クリスマス




「バーカ、澤畠先生を待たせんなよ。」

「むっ…1番目にそれ?」

「どうせお前、またからかわれるぞ。『私を待たせるとか、ありえん』って。」

「…すごく言いそうなのが怖い。」

「まぁ…澤畠先生、滅多に怒んねぇから大丈夫だとは思うけど、面接練習なんだから、遅刻はヤベぇだろ。
あの人、あぁ見えてかなり忙しい人だからな?」

「へぇ…そうなんだ?まぁ、もう行くね。ポチ、明日忘れないでね?」

「どーかなー…。」

「忘れたら怒るよ!呼び出すよ?」


一応、ポチの連絡先知ってるんだから!
とポチの方を見る。


「…あー、そうだった、お前に教えてたんだっけ。」

「そうだよ。バックれても無駄だからね?」

「はいはい。…まぁ、頑張れよ。応援しとくから、ここで。」

「ありがと。じゃあ…明日、よろしくね。」


あぁ、というポチの返事を背に…私は、学校に入って職員室の手前にある、面談室に入る。


「失礼します…」

「お、来ましたな。…別に良かったんですぞ?もっと九嶋先生とイチャイチャしてから来ても。」

「なっ…見てたんですか!?」

「ふっ…」


(あっ…!!)

からかわれた、とすぐに察する。

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