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もう推しとは言えない *番外編更新中

第16章 クリスマス




「まさか、そんな簡単に引っかかるとは思ってなかったです。ちょっと…大丈夫なんですかぁ?
どうせ、面接では思ってないことも言うでしょう?そんなんではすぐ嘘だとバレちゃいますぞ。」

「…澤畠先生みたいな誘導尋問はされないと信じてます。」

「甘いですな。まぁ…それはそれとして、そろそろ真面目に始めますか。」


お願いします、ともう一度言うと、とりあえず座ってくださいな、と澤畠先生。
澤畠先生の目の前の席に座って…何か、緊張…。


「…ほう、もし合格したら、吉岡さんは私と九嶋先生の後輩ですな。にしても、意外ですな…数学科志望だったんですか?」


(あ、そうなんだ…?)

確かに、地元の大学の数学科にしたけど…ポチも九嶋先生も、その大学だったんだ。
え…本当に澤畠先生、謎…。

もう何校か、うちの県には国公立大学があるけど…その中で一番レベル低いところなのに。
無論、腐っても国公立だから、決してバカではないし普通に落ちるけど。

でも、東大レベルを目指せる人がなんで…?という疑問を抱くレベルではある。
この県で一番頭いい大学だったら、まだ分かるけど…。結構理数系の研究、有名だし。

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