もう推しとは言えない *番外編更新中
第16章 クリスマス
「綺麗…」
「あぁ、そっちの方がお前に似合ってる。…じゃあ、すみません、そのオレンジ色のワンピースをお願いします。」
「かしこまりました。こちらで着替えていきますか?」
「あ、じゃあ…お願いします。」
「かしこまりました。着衣室はこちらになりますので、ごゆっくり。」
「あ、ありがとうございます…。」
(慣れない…)
こんなお店、来たことないし…というか、ポチ、もしかしてこのワンピース、買ってくれる感じ?だよね、きっと…。
(なんか申し訳ない…)
食事まで奢ってもらうとか…あとで、何かお返ししよう。
そんなことを思いながら、制服からそのオレンジ色のワンピースに着替えて…ポチのところに戻る。
「…お、似合ってんじゃん。綺麗だよ。」
「っ、あ、ありがと…」
サラッと綺麗だよ、って言われて、照れる。
店員さんはそんな私達を微笑ましそうに見ていた。
なんか、恥ずかしい…。
「…よし、行くか。」
「あ、うん。」
「ありがとうございました〜。またのご来店、楽しみにしております。」
店員さんに見送られ?私達は、車に乗って…レストランに向かう。
「…ねぇ、ポチ。」