もう推しとは言えない *番外編更新中
第17章 合格発表
そして…最後の質問も終わる。
「ありがとうございました。では、気をつけてお帰りください。」
「はい…ありがとうございました。」
席を立ってから、きちんと面接官の顔を見てお辞儀。
帰るか…とドアに向かったところを、澤畠先生に呼び止められた。
「吉岡さん。…学校で、待っててください。」
「はい、分かりました」
(なぜ??)
というか、一応まだ面接中なのに…と腑に落ちないながらも、私はとりあえず無事に試験を乗り越えて、学校に戻る。
推薦入試…共通テストも加味してのものだから、午前中で終わったのだ。
お昼を適当にコンビニで買って食べてから学校に戻ると、ちょうど、ポチの授業…。
「あ、吉岡。お疲れさん。」
「はい…すみません、遅れて。」
「構わん。じゃあ…吉岡も来たし、皆にはこれ解いてもらおうかな。」
ポチはそう言うと、何枚かプリントを前の席の子に配るよう指示。
後ろに回されていき…プリントを見てみると、何だか今日やったような問題が。
「一応、微積の問題な〜。まぁこんなの、簡単だから制限時間は五分。
受験終わったやつも、大学入ったら教養として数学やるから。やれ。」