もう推しとは言えない *番外編更新中
第17章 合格発表
「何〜?」
「…面接官の一人が、澤畠先生だったんだけど…」
「えっ、マジで!?…なんか凄いね、それ。」
「でしょ?めっちゃ緊張しちゃった…。」
もういっそ、知らない人の方が楽なのに…面接練習の時のを知られてると思うと、怖いんだよね。
あぁ…落とされたらどうしよ…。
でも何となく…評価の紙みたいなの持ってたのは、澤畠先生ではなくもう一人の方だったし。
公平性を保つためにも、澤畠先生は口出ししないのかな?
あぁ…怖いぃ。
「でも…受かってると良いね、真帆。」
「うん。でも合格発表があって、合格するまでは一般というか二次に向けて勉強する。」
「頑張れ!」
ありがと、と由香里に笑って…とりあえず、今日という一日を終えたのだった。
そして、放課後…一応、澤畠先生のところに向かってみる。
進路指導室のドアをトントン、とノックして尋ねると澤畠先生がいた。
「あ、吉岡さん。」
「こんにちは…」
「フッ、何て顔してるんですか。」
「澤畠先生が面接官なんて聞いてません…!」
「私も今日初めて知りました。いきなり呼び出されたんですよ?こっちは。
勘弁して欲しいものですなぁ…。」