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もう推しとは言えない *番外編更新中

第17章 合格発表



あ、澤畠先生も知らなかったんだ。
まぁでも、そうじゃなきゃ…面接練習、付き合ってはくれないか。


「…合否に関しては、私からは一切言いませんけど、今日のあの問題…何であんな簡単なんですかねぇ。」

「え、雑談させられる感じですか?」

「…どう感じました?あぁ、ぶっちゃけてくれて構いませんよ。合否に関して私は一切口出しできませんからね。
じゃあ何で私を面接官にしたんだ、って感じなんですが…まぁ、依怙贔屓は良くないですからね。」


やれやれ、とうんざりした様子の澤畠先生。
…なんというか、だなぁ。


「…澤畠先生との面接練習の時より簡単でした。」

「ですよね、私もそう思います。私も何度もっと難しい本質的な質問したくなったことか…。
数学科に行きたいって生徒に対して、あの問題は簡単すぎると思うんですよねぇ。」

「…そうですね。あの、私、声とか震えてませんでしたか?」

「あぁ、緊張してるのは丸分かりでしたが、大丈夫、ほぼ全員そんなもんですから。
何人か強者がいましたけどね…ま、減点対象にはならないでしょう、おそらく。」


それなら良かった…。


「まぁ…よく頑張ったんじゃないですか?」

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