もう推しとは言えない *番外編更新中
第18章 告白
「す、き…?」
「…俺は、お前のことが好きだ、吉岡。だから、推しとしてじゃねぇ…男として見ろよ。
って…本当はお前が卒業する時に言うつもりだったんだけど、まぁ…良いよな。」
本当に…?
でも、ポチの真っ直ぐ私を見つめるその瞳が、嘘ではないと伝えてくる…。
「…ポチ、私、」
「…お前を困らせるのくらい、分かってる。でも俺はお前の推しじゃ嫌だ。」
「っ、ポチ、聞いてっ!」
「うおっ…」
ポチの手首をつかんで、無理やりポチに近付く。
好きだよ…バカ。
「…わ、私だってっ、ポチのことが好きなの!
…ポチは好きな人いるって言ってたから、告白はしてなかったけど、今日は…バレンタインだし、ずっとポチに告白しようと思ってた…。
私は…ポチのこと、確かにずっと推し、だったけど…好き、だよ。好きじゃなかったら、こんなにドキドキしないし…チョコだって、作らない。」
好きなの。
訳わかんないくらい…ポチのこと、いつの間にか推しなんかじゃなくなってて、好きになってた。
可愛いし、カッコイイし、口は悪いけど優しいし…そんなポチが、好き。
「…ポチが、好きなの…。だから、これ…ポチにっ。口に合うか分かんないけど…」