もう推しとは言えない *番外編更新中
第18章 告白
「やべぇ…」
え…?やべぇ、って何が…。
「…超嬉しい。これ、俺がもらっていいの?」
(そんな…)
そんな、満面の笑みで…嬉しそうな顔、されるなんて思ってなかった。
すごく嬉しそうなポチの笑みに、私まで笑みがこぼれる。
「うん…ポチに、もらって欲しい。」
「ありがと…ヤバい、嬉しすぎて泣きそうなんだけど…、抱き締めていい?」
「えっ、ちょっ…」
「こんな時に…好きな女に、泣き顔なんか見られたくねぇの。カッコつけさせろ、バカ。」
「も〜…」
仕方ないなぁ、と言いながらも。
ポチに抱き締められてると、落ち着くというか…私も嬉しい。ドキドキする。
「…好きだよ、真帆。」
「っ、バカ…」
「もう、俺の事ポチじゃなくて下の名前で呼んでよ。な…?」
確かに…いつまでも、ポチと呼ぶのは可哀想か。
…それに、ポチと両想いなら、下の名前で呼んだ方が…。
「た…拓斗さん。」
「ダーメ、やり直し。」
「えぇっ、何で?」
「拓斗、って呼び捨てで呼んでよ。俺が真帆さんって呼んでるようなもんだよ?」
「それとこれは話が違うじゃん…たく、と…」
…拓斗。
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