もう推しとは言えない *番外編更新中
第19章 未来
「ありがと、拓斗。…やっぱり私、拓斗の笑顔、好きだなぁ…。」
「…可愛くて、とか言ったらはっ倒すぞ。」
「ふふ、それもあるけど…」
「あるのかよ。」
あ、ツッコミ早い…ふふっ、と思わず笑みがこぼれてしまう。
「…拓斗の優しい感じが前面に出てるし、何か、無邪気な感じが…好きなんだよね。」
「そ…俺は、真帆の笑顔、可愛くて好きだけど。ずっと…お前の笑顔、俺が一人占めしたいって思ってた。田口がいるから…って諦めてたけど。」
「…もう、陸斗の話しないでよ。私が好きなのは、拓斗だよ?」
まだ…分かってくれてないのだろうか?
私が好きなのは、陸斗じゃなくて…拓斗、あなただけなのに。
「あぁ、分かってるけど。…もう、田口なんかに渡しやしねぇよ、安心しろ。」
「うん。…でも、拓斗も、ほかの女の子に引っかかったりしないでね?あのマネージャーの子、可愛いし…。」
少しだけ不安…なんて言ったら、きっと、拓斗は怒るだろうな。
と思っていたら、大当たり。
「バカ。…一番俺にとって可愛いのは、真帆だから。他の女、興味ねぇし…、何よりな、真帆。」
「うん…?何?」
(なんだろう?)