もう推しとは言えない *番外編更新中
第19章 未来
なーんて思いながら、私は…拓斗と屋上へ。
風が気持ちいい…。
「…拓斗、風気持ちいいよ?」
「あぁ。…少し寒いかと思って、温かい飲み物買ってきたから。飲む?」
「あ、ありがとう。…美味しい。」
拓斗が買ってきてくれたのは、無糖のコーヒー。
私は普段、コーヒーは牛乳を入れて飲むけど…無糖でも平気。
お父さんの影響でそうなったから、お父さんに感謝。
「…あ、真帆、コーヒー無糖でも平気か?」
「今さら?もう飲んじゃったよ。それに…無糖でも平気。普段は牛乳入れるけどね。」
「そっか…次は気を付けるわ。つぅか、飲むの早くね?」
「えへへ…やっぱり少し苦かったから、すぐ飲んじゃった。」
拓斗には申し訳ないけど、どれだけ平気だと思ってても、やっぱり苦いものは苦い。
私はまだまだお子様の舌をもちあわせてるらしい。
「…まぁ、このコーヒー、結構苦めだよな。俺は甘いの好きじゃないから、こういうの買っちゃうけど。」
「甘いの好きじゃないのに…よくあのチョコ、食べきってくれたね。」
「真帆が作ってくれたチョコは美味しいよ。別に甘いのが嫌いなんじゃなくて…たくさん食うのは無理って話。」