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もう推しとは言えない *番外編更新中

第19章 未来



「食べすぎると気持ち悪くなる、とかそういう感じ?」

「そう。…だから、真帆が作ってくれたチョコは、何日かに分けて食べた。冷蔵庫でちゃんと冷やしてたから、美味かったよ。」

「本当?良かったー…来年は、甘さ控えめで作るね。というか、去年までも…そんなに量は多くなかったけど、ガッツリ甘いのだったよね…。言ってくれたら調整したのに。」


去年までも、普通に拓斗にはチョコはあげてた。
ギリチョコ…というか、推しへのチョコ?何チョコって言うのか分かんないけど、ギリでも本命でもない変な感じ。

まぁ、部員達にも配ってたから…そういう意味ではギリに近いのかな。


「…あ〜、去年までは、貰えたこと自体が嬉しいっつーか。欲を言えば本命が良かったけど…。」

「…これからは、ずっと拓斗が本命だから。拗ねないで?」

「ん…。な〜、真帆。」


何?と拓斗の方を向くと…チュ、と軽くキスをされた。
不意打ちのキスに…顔が真っ赤になる。


「っ…もう、不意打ちっ…」

「ごめん、真帆が可愛すぎたから。…そういう可愛い顔、俺にしか見せるなよ、真帆。」

「…うん、」

「本当に分かってる?まぁ…可愛いから許すけど。」

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