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もう推しとは言えない *番外編更新中

第21章 番外編 最後の○○



確かに、先生からしたらそうかも…。


「…あ、でも…言うの遅れてしまいましたが、チョコ美味しかったです。去年くれたものも、今年のものも。」

「本当ですか…?良かったです、澤畠先生の口に合ったなら。」

「美味しかったですよ、すごく。ありがとうございます。…そして、椎名さん。」


私の名前を呼んで…澤畠先生は、さっきから持っていた紙袋を私に差し出した。
お店のロゴも入ってるけど、私は知らないお店だった。

私が知ってるお店自体、少ないのもあるけど…。


「…二週間ほど早いですが、ホワイトデーということで、その…バレンタインの時のお返しです。私は椎名さんみたいにお菓子作りとかしないのでお店で買ってきちゃいましたが…。」

「えっ…そんな、ありがとうございます…お返しとか貰えると思ってなかったので…嬉しいです。」

「…去年も、渡そうと思ってましたけど渡せなかったので。今年は…少し早くても良いかな、と思って今日渡そうと思って…。
それ、中身は確かクッキーの詰め合わせなんですけど、嫌いだったりします?」


もしそうだったら買い直します、と澤畠先生。
クッキーの詰め合わせ…凄くホワイトデーっぽく思える。

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