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もう推しとは言えない *番外編更新中

第21章 番外編 最後の○○




「…いえ、クッキー、好きです。」

「それなら良かった。それと…もう一つ、その紙袋の中確認してもらえれば分かるんですけど、」

「…?」


澤畠先生に促されて渡された紙袋の中身を確認すると、恐らく缶に入ったクッキーの詰め合わせと黒い正方形の箱。
澤畠先生の方を見て…開けてみて、と言われた気がしたから…その箱の蓋を取ってみる。


「わぁ…綺麗…」

「…その花…えっ、と…プリザーブドフラワー、って言うらしいですな…は、去年のものに対して…ってことで。

それと…卒業祝いも兼ねて。お菓子ばかりでは何なので、まぁ…。すみません、あんまり良い物が浮かばなくて花にしちゃいました。」


プリザーブドフラワー…何となく、聞いたことがあるような。
箱、というかボックス?に敷きつめられたオレンジ色や黄色を基調とした感じのお花達。

真ん中に黄色のバラが二本、そのまわりをオレンジや白などの花(花の名前は分からない…)で囲っている感じの、綺麗でオシャレな感じ…。


「これを、私に…?」

「えぇ。…椎名さんってそんな感じかな、って。」

「私が…こんな感じ、ですか?」


澤畠先生には…私はどんなふうに見えてるんだろう。

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