もう推しとは言えない *番外編更新中
第21章 番外編 最後の○○
ハンカチは誰でも使うだろうし…ネクタイピンも、澤畠先生は年中ネクタイつけてるから…使えるかな?って。
「…あと、これは…手紙ですか?」
「あっ、それはっ…ダメですっ、」
「へ?」
澤畠先生に宛てた手紙…。
それをここで読もうとする澤畠先生に、私は慌ててストップさせた。
「は、恥ずかしいので…ここじゃなくて、私がいないところで読んでください…!」
「…分かりました。それにしても、椎名さんって変なところで恥ずかしがるんですね?
たまに、こっちが恥ずかしくなるくらい大胆なことしてのけるのに…」
「そ、れはっ…言わないお約束です!」
「ははっ…そういうところですよね。」
うぅ…。
絶対、からかわれてるよね、私…。
でも、楽しそうに笑ってる澤畠先生を見れるのは嬉しい。好き。
…もう、澤畠先生に会えないの、嫌だなぁ。
「…澤畠先生、もし良かったら、写真撮りませんか?一緒に…」
「…良いですけど、私と撮ってどうするんですか?誰このオジサン、とか言われても知りませんぞ。」
「大丈夫です。先生との写真は…誰にも見せず、私の宝物にして一人占めします。」
「…そういうとこですよね、ホント。」