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もう推しとは言えない *番外編更新中

第21章 番外編 最後の○○




ちょっと呆れたように笑った澤畠先生は…そっと私の肩を抱き寄せた。

(ち、近い〜!!こんなの…ドキドキしない方が、無理…)

澤畠先生はいつも通り余裕そうなのが悔しい…!


「…椎名さん、スマホ、貸してください。私が撮りますから。」

「あっ…ありがとうございます。えっと、カメラここです。」

「分かりました。…椎名さん、もう少し寄ってくれないと入らないですよ?おいで。」


…あぁ、神様、今日が命日かもしれません…。
澤畠先生の…好きな人の、おいで、の破壊力たるや…。

顔が真っ赤になりながらも…澤畠先生との距離を詰める。
絶対、カメラ越しでも分かるくらいに顔、赤いよ…。


「あれ、椎名さん、顔赤いですぞ?」

「澤畠先生のせいです…」

「…まぁ、一枚くらい先ず撮っちゃいますか。」


澤畠先生が自撮り(私も写ってるけど)するなんて、ものすごく貴重な光景…。
顔が赤いのを自覚しながらも、澤畠先生の隣にいられて…先生と二人で写真を撮れる、ってことから自然と笑みがこぼれた。


「お、良い表情してますな。もう一枚やっときます?」

「はい、お願いします。」


(あ…そうだ、)

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