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もう推しとは言えない *番外編更新中

第4章 約束


「ううん、皆は…最初から、すごく頑張ってくれてたから、だから…強くなれたんだよ。」

「頑張れたのは、吉岡先輩がいつもサポートを怠らずにしてくれたからです!
本当にっ…先輩が、マネージャーで良かったです…。」

「…ありがとう。そう言ってもらえると、すごくマネージャーやってて良かった、って思えるよ。
柴田くんも…三年生は今日で引退だけど、これからチームを引っ張っていってね。私も応援してるから。」

「はいっ…!ありがとうございます!」


(良い後輩くん達だなぁ…)

ちょっと感動してしまった…。
ありがとう、ともう一度言ってから、気になって紙袋の中身を覗くと…色紙と、小さな花束(ブーケっていうのかな?)が入っていた。


「…柴田くん、これ、皆が買ってきてくれたの?」

「はいっ。色紙は、先輩も含めて三年生全員に…その花束は、吉岡先輩にだけですけど。」

「綺麗…ありがとう。」


全然、マネージャーとして…皆のこと、支えられてなかったことの方が大きかったと思うのに。
こんなに…感謝してもらえるなんて、思ってなかった。


「…柴田。とりあえず、もう帰る準備をするぞ。次の試合のチームが入ってくる。」

「あ、はいっ。」

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