もう推しとは言えない *番外編更新中
第4章 約束
…その後、皆で片付けをし、学校までバスで帰る。
学校についてから、部室に集合し…顧問の先生達と合流した。
「お疲れ。…まぁ、結果は振るわなかったが、俺はよくやってくれたと思ってる。
三年生はこれで引退だが…これまでたくさんのことを、教わってきただろう。それを活かして、今後さらに強いチームを作り上げよう。
じゃあ…あまり長話するのもアレだからな、最後はお前がキチッとまとめろ、田口。」
「はい。」
睦人はなぜかちらりと私を見る。
…結局、別れたいと言っても睦人は聞いてくれなくて、あのままズルズルと睦人の中では私も亜梨沙という子も彼女、という扱いなのだろう。
もう、私は…睦人への気持ちなんて、冷めきってしまったのだが。
「…皆、よく頑張った。このチームで主将としてやってこれたこと、誇りに思う。
次のキャプテンは…柴田、お前に託す。俺よりもさらに強いチームを作れ。残りの皆も、俺ら三年生より努力を重ねて強くなれ。
…勝負じゃ綺麗事は通用しねぇ。努力が実らなきゃ、何の意味もない。最後の最後で…結果に結びつくような努力を重ねてくれ。良いな?」
「「はい!」」
「…以上だ。じゃあ、解散。」