もう推しとは言えない *番外編更新中
第4章 約束
(結構恥ずい…)
ポチの方、見れない…。
でも、ここまで言ってしまった以上…。
「…私こそ、ポチには感謝してる。何だかんだ、ポチって呼んでも怒らずちゃんと返事してくれるし…助けてくれることも多かったし。
え、っと…だ、からね、あ…ありがとっ!」
(…どうしてくれるの、本当)
最近は…”推し”の枠に留まってない気がする。
最大値を超えて、別の領域にまで食い込まれてる気がして。
ポチの可愛い顔見たら…可愛い、ってそれだけしか浮かばないはずだったのに、最近は…。
「ふっ…お前はツンデレか?まぁでも、悪い気分にはなんねーな。」
「でしょっ?…ツンデレなのは、ポチの方じゃない?口悪いのに、何だかんだ優しかったり助けてくれたりするんだもん。」
「お前、俺の話聞いてた?」
呆れたように…私の方を見たポチは。
ムギュっと私の頬をつまむ。
「…良い加減、分かれよ、バカ。俺がこんな風に優しくしてやるのは、お前だけだっつーの。
…お前じゃなきゃ、そのふざけたあだ名、許さねーよ。俺は犬じゃねぇんだから。」
「なっ…、犬みたいに可愛いくせにっ、生意気!」
「あぁ!?お前、成績ぶち落とされてぇのか。」