もう推しとは言えない *番外編更新中
第6章 助けて…
しかも…それはまだ、刺激を私に与え続けて…身体が熱くなっていく。
(誰か助けてっ…)
お母さん…とも思ったけれど、電話しても出ない。疲れてるのかも…。
じゃあ、他に頼れる人…由香里…はダメだ、勉強の邪魔はしたくない。
睦人も同じ…というか、別れたのに今更連絡を取ろうものなら、都合が良すぎる。
一番下にあった名前…『九嶋』という文字に、私は…。
(ポチっ…助けて…)
縋る思いで、ポチに電話をかけた。
連絡先…交換しておいて良かった。
『…もしもし?どうした、急に電話なんて。』
「ぽ、ポチっ…た、助けて…」
『何があった!?落ち着け…落ち着いて話せ。』
職員室にいるのかな…周りの、先生達の声とか、ガタッてポチが立ち上がった音が聞こえる。
「っ…ち、痴漢されてっ…今、スーパーのトイレにいるんだけど…さっきから、早く出てこいみたいな怒鳴り声が聞こえてっ…」
『…トイレ?女子トイレ?』
「うん…た、助けて…ポチ…んぅっ…」
(っ…ヤダ、)
感じたくなんてないのに…思わず、その与えられ続ける刺激に声が漏れてしまう。
『…吉岡、お前…いや、良い。どこのスーパーだ?今行くから。』