もう推しとは言えない *番外編更新中
第8章 自覚した気持ち
「あ、本当だ…。」
「(2)は、これ…まずは三角形の面積を求める式を三つたてろ。それから、サインの応用。比を使うんだ。
正弦定理があるだろ?その式を応用して…sinAとsinB、sinCの比がこれなんだから…適当にkを用いて、それぞれ辺の長さを求めてみろ。」
(あ、なるほどっ…!)
何か、解いたことあるかも…。
ポチの言う通り、解いていくと…。
「あっ、ポチ、出来たっ!」
「そう、よく出来たな。で…それさえ出来れば、ここに余弦定理適用して…で、求まる。」
「なるほど…じゃあ、sinの比を使うってのが大事なんだね。」
「あぁ。」
解説見てもよく分かんなかったはずなのに、ポチに教えてもらうとすんなり分かる。
…何だかんだ、分かりやすくしてくれるんだよね。
解説とは少し違うプロセスも取り入れて。
「あとは…これか。あぁ、これ…ベクトルか。」
「うん。」
「大半のヤツはベクトルの方が数列より好きなんだがな、お前は例外だったな。」
「だって…数列は楽しいじゃん。ベクトルは面白くないもん。…何よ、内積とかぁ。意味分かんない!」
公式は覚えられても、その概念がイマイチよく分からない…。