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イドリスの物語

第2章 三人の騎士

若い騎士イドリスを支える三人の男がいる。
三人もイドリス同様に若く勇ましい。
三人はイドリスと常に共にいる。どんな時も一緒だ。
戦争に行く時も戦う時も勝利する時も、笑う時も怒る時も。剣を振り槍を突き軍馬を走らせる時だって。
そして、あの丘より眺める絶景をも分かち合う。
三人の名はアルト、ミカエル、ジョシュア。
アルトは知的で洞察力があり、ミカエルは明るくおしゃべりな反面、忍耐強くもあり、ジョシュアは口数こそ少ないが力はイドリスよりも強く頼れる存在である。
三人の結束は固く出身地は違うが気が合い、血のつながりを超えた仲だ。
そして三人から見たイドリスはと言うと…物静かで一人で考えることが多い男に見える。
だが意見を必ず求め独断で追考したりは決してしない。
そういった行動は輪を乱し信頼関係をも築けなくする事はイドリスはわかっているのであろう。
一方怒ると相当怖い。歳は三人とイドリスはあまり
変わらないが立場を理解し当主としての自覚を持っている。三人にはとても真似はできない。
そして戦争の際の先陣での身のこなしは目を見張るものがあり絶対的信頼と憧れがイドリスに対してあった。
瞬く間にあげる数々の勝利がイドリスを英雄と祭りあげた。また、英雄を支える三人も同様に扱われた。

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