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イドリス、アルト、ジョシュアの三人が出会ってから
丸五日がたった。イドリスはというと自分の城へ帰還途中であった。
アルトとジョシュアも連れて行くことにした。
三人はいろんな話をした。イドリスはアルトが洞察力に優れ、ジョシュアには誰よりも優れた怪力があることがわかった。
剣も騎士として申し分ない実力だ。イドリスは考えた。
軍の要となる軸が欲しい。
ジャクソンを失った穴を埋めたかった。
部隊の隊長となる人物、部隊をまとめもっと大きな勢力を
作り上げたいと考えていた。
まだ、微かな希望だが戦争が終わる気配もなく、ぐずぐずもしていられなかった。
次の戦争が起きそうな予感があった。
城には一旦帰るが、幾らも居られないな。
城での事務仕事をできるだけ早く終わらせて、
出兵の準備を整えなくては…
一人で考え込んでいるとそこへジョシュアが切り出した。「何考えています⁈教えてくださいよ！貴方に
俺らは着いて行くっていったじゃあないですか⁈」

「そうですよ！！聞きたいな！！」とアルト。

「そうか…⁈では話そうか…」イドリスは徐に口を開く。
軍をもっと強く、そして大きくするために勢力を上げるためにどうして行くべきか。
兵士を育て指揮を取る人間としてどうあるべきなのか。そして、ジャクソンを失った穴をどう埋めるべきか。
考えたままに2人に話をした。

ふとアルトは言った。
「ところで剣の指導は誰がしていますか？」

「そういえばそうだ！」ジョシュアが続く。
「お前たちは誰に習っんだ⁈」イドリスが2人に聞く。
2人を顔を見合わせて考えた。
自分で学びました！自分で感じるままに剣を振ってきました！と。
驚いたな…イドリスは小さく言った。
同時にゾッともした…
イドリスは本物の軍人より指導を受けて来た。
それでも戦場の状況は読めず命を落とす。
もし、独学だけで戦っている兵士ばかりだとしたら。
すぐに命を落とし兵力は。それ以上恐ろしく言葉にならなかった。
このままではいけないな。一体どうしたらいいのか。
ジャクソンの様な良い指導者が欲しい。
そうだ！ジャクソンの様な指導者を招こう！！
まずは指導者を探そう！城についたらツテと予算を
割り出し取り掛かるとしよう！
イドリスがその閃きをアルトとジョシュアに楽しそうに
話すとイドリスの城が姿を現した。