イドリスの物語
第3章 イドリスの城
イドリスはアーサーの記憶を巡らせていた。
確か最後にあったのは7年ほど前か…
「まだ子供だったな。二番目の妃を手にかけたあたりだったか。心配した父が会いにいくと言うのでついて来いと言われついて行ったのだったな。いずれ何かは起きるだろうと思っていたが。まさか城の中で起きるとは。」
驚いているイドリスは手紙の最後を読んでもっと驚くことになる。
手紙の最後には親愛なる戦友のアラゴンと長子であるイグナスからは断られイドリスに頼らざる得ないことが書かれていた。イドリスはショックを覚えた。
アラゴンは父でありイグナスは兄であった。
なぜ戦友を見捨てるのか。そんな男だったのかと悔しくもなった。ならばどうだろうか。この話を受けるべきか。
やはりイドリスの中には父と兄を見返してやりたい、
負けたくは決してないという思いがあるのかも知れない。
しかしイドリスには次の出兵の予定とジャクソンの代わりにとなる存在を一刻も早く探す必要があった。それだけでも気の遠くなるような話なのにさらにあんな渓谷の奥地の城にまで出向くなどできるわけは無い。
明らかに時間が必要だ。
だが実力に自信はあった。
根拠のない自信がイドリスの中に確実にあった。
そして後にこの戦いでイドリスはミカエルと
ジャクソンの化身と出会う事となる。
まだ予感はないがこの戦いに興味が湧いてきた。
興奮し手が震えそして今すぐにでも城を飛び出したくて
堪らなくなった。
確か最後にあったのは7年ほど前か…
「まだ子供だったな。二番目の妃を手にかけたあたりだったか。心配した父が会いにいくと言うのでついて来いと言われついて行ったのだったな。いずれ何かは起きるだろうと思っていたが。まさか城の中で起きるとは。」
驚いているイドリスは手紙の最後を読んでもっと驚くことになる。
手紙の最後には親愛なる戦友のアラゴンと長子であるイグナスからは断られイドリスに頼らざる得ないことが書かれていた。イドリスはショックを覚えた。
アラゴンは父でありイグナスは兄であった。
なぜ戦友を見捨てるのか。そんな男だったのかと悔しくもなった。ならばどうだろうか。この話を受けるべきか。
やはりイドリスの中には父と兄を見返してやりたい、
負けたくは決してないという思いがあるのかも知れない。
しかしイドリスには次の出兵の予定とジャクソンの代わりにとなる存在を一刻も早く探す必要があった。それだけでも気の遠くなるような話なのにさらにあんな渓谷の奥地の城にまで出向くなどできるわけは無い。
明らかに時間が必要だ。
だが実力に自信はあった。
根拠のない自信がイドリスの中に確実にあった。
そして後にこの戦いでイドリスはミカエルと
ジャクソンの化身と出会う事となる。
まだ予感はないがこの戦いに興味が湧いてきた。
興奮し手が震えそして今すぐにでも城を飛び出したくて
堪らなくなった。