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恋人は社長令嬢

第7章 金より地位より欲しいモノ

次の日の昼休み。

瞬と至は、相変わらず社員食堂で、ランチだ。

「最近、外に出てねえな、俺達。」

至は、ランチ大盛りを頼みながら、ため息。

「俺は結構、気に入ってるけどな。」

瞬はそう言って、一番安いAランチを頼んでいる。

「ああ~ヤダね。結婚を意識した男は。昼飯100円、200円削ったからって、何が変わるんだよ。」

「塵も積もれば、山となる!至もそういう彼女ができれば、分かるぜ。」

フンっと言いながら、至は先に、席を探し始めた。


「どこもかしこも、いっぱいだな。」

不況のせいか。

最近、社員食堂の利用率が増えたような気がする。

「おーい、至!」

手を挙げたのは、違う課にいる知り合いだ。

「おまえも社食なんだ。」

「悪いかよ。」

割とリッチに見られてる至。

貰っている給料は、ほぼ同じなのに。

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