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恋人は社長令嬢

第7章 金より地位より欲しいモノ

「……あんまり、興味ない。」

「そうか。」

その知り合いは、みんなと一緒に、席を立った。


「俺達もう行くから、至、ここに座れよ。」

「……Thank you。」

次々と、席を立っていく中で、至はランチセットを置くと、拳を握りしめ、テーブルを叩いた。


そんな中、至の分の水を持ってきた瞬が、急いでやってきた。

「すまん。遅くなって…」

至は、何か思いつめたように、下を向いている。

「至?」

顔を覗くが、体調が悪いようには見えない。

「このテーブル空いてるのなら、座ろうぜ。」

「…ああ。」

二人は、落ち着きを取り戻すように、向かい合って座った。

「いただきま~す。」

のん気な瞬に対して、至は暗い。

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