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恋人は社長令嬢

第7章 金より地位より欲しいモノ

ある日、相模原は松森家にある、書斎を訪れていた。

元はといえば、子煩悩な春樹が、子供達の為に作った図書館みたいなモノなのだが。

梨々香は最初から、絵本やマンガにしか興味を示さず、那々香は気に入った本を、自分で買ってきて読んでる為、大人になってからは、近寄りもしないでいた。

唯一埜々香は、たまに利用しているようだが、女らしい埜々香は、政治経済の本など手には取らないらしく、見かねた春樹は、相模原兄弟にも、この書斎を解放していた、

「うわっ!また本が増えている。叔父さん、何気に読んでるのかな……」

相模原・兄は、そこまで言って口を塞いだ。

「いけね……気を許すと、ついこれだ。」

元々、相模原謙と善の父親は、春樹の妹の旦那。

当然、親戚と言えば親戚なのだ。

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