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恋人は社長令嬢

第8章 異性の友達ってヤツ

一週間後の夜、相模原は春樹に呼ばれた。

「失礼します。」

相模原は、書斎に入った。

「ああ、鍵は閉めてくれ。二人きりで、話したいんだ。」

「はい。」

相模原は、疑問に思いながら、書斎のドアの鍵を閉めた。

「こちらに、かけなさい。」

春樹は、手招きをした。

そこは、春樹のお気に入りのソファが置いてある場所で、普段、3姉妹も近づかないところだった。

「私が座っても、よろしいのですか?」

「ああ、構わんよ。」

なんだか、薄気味悪い気がしたが、相模原は向かいの席に座った。


「どうだね。執事の仕事は?」

「はい。旦那様も奥様も、お嬢様達も、とてもよくして下さるので、自分にはもったいない仕事だと、思っております。」

「そうか。確か相模原は、元は会社員だったな。」

「はい……とは言いましても、ホテルマンですが…」

「もう一度だけ、戻ってみる気はないかね。」

「えっ…」

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