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恋人は社長令嬢

第8章 異性の友達ってヤツ

もしかしたら、自分は大変な粗相を、旦那様にしてかしてしまったのかな。

「旦那様。」

「ん?」

「旦那様のお気に召さないところは、直しますので、この場、でおっしゃって下さい。」

「相模原…」

「ですから、これからもずっと、旦那様のお側に…」


その途端、春樹は大きな声で、笑い始めた。

「なんだ。クビになると思ったのか?」

「は、はあ…」

「安心しろ。そういう事では、ないんだ。」

春樹は笑い終わると、にこっと笑った。

「実はな。那々香の花婿候補に、なってほしいんだ。」

「那々香様の?」

「那々香と結婚して、この会社を継いでほしいんだ。」

「じ、自分がですか?」

相模原は、飛び上がる程に、びっくりした。


「但し、今の仕事では、皆が納得しない。現場で働いているのなら、いずれ社長になっても、おかしくはないだろ。」

「はい…」

「どうだ?いい話だと思わないか?」

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