テキストサイズ

恋人は社長令嬢

第8章 異性の友達ってヤツ

「最近、よくここで会うわね。」

「はい。左様でございますね。」

「相模原さんは、読書好き?」

「はい。一時は外出しないで、本ばかり、読んでおりました。」

クスクスと笑う声が、聞こえる。


同じ三姉妹でも、笑い方は三人とも微妙に違う。

中でも、埜々香の笑い方は、控え目だが、心の底から笑ってくれている気がして、好きだ。

「私、相模原さんとは、やっぱり気が合いそう。」

「ありがとうございます。」

「ねえ、私達。この書斎では、お友達でいない?」

「友達?」

「そう。主従関係じゃなくて、同じ趣味を持った、お友達。」

そんな事を言われても。


「ご迷惑だった?」

「迷惑だなんて、そんな……」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ