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恋人は社長令嬢

第2章 秘密の三姉妹

その瞬間、春樹は梨々香に、顔を擦り寄せた。

「んんん~!梨々香、今日も可愛いな~。」

「パパ、髭が痛いよ……」

それを見た京香と、那々香は呆れている。

「あの子の、どこが可愛いのよ。お父さんは絶対、梨々香に騙されてるわ。」

那々香は、頭を押さえながら言った。

「お父様は梨々香ちゃんの事、小さい頃から人一倍可愛がっておいでだもの。無理ないわ。」

埜々香が、和やかに言う。

「あなた、あなた。いい加減に、梨々香を放して。」

京香が春樹の腕を、引っ張る。

「うるさい!梨々香は、パパの膝の上で、朝御飯を食べるんだ!」

あくまで、梨々香を放さない父・春樹。

そこへ母・京香の、平手打ちが入る。


「ああ、よかった。あそこで止まらなかったら、ただのエロ親父にしか、見えないところだったわ。」

那々香が、埜々香にささやいた。

「お姉様、エロ親父って……せめて、ちょっとHなおじ様って言ってあげて。」

「どっちも同じよ。」

那々香はフォークで、ウィンナーを差した。

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