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恋人は社長令嬢

第2章 秘密の三姉妹

「また泣きたくなったら、遠慮せずに来いよ~。」

埜々香に背中を向けて、手をヒラヒラと振っている。

「も、もう……泣きません!!」

埜々香が必死に叫んだのに、その人はもう既に、影も形もない。


「へへへ……」

それでも、埜々香はご機嫌だ。

「今日は会えた。」

今の埜々香の元気の元は、とりあえず、あの王子様だ。


王子様の名前は、「至」としか分からない。

いつも、「瞬」という人と一緒にいる。


勘のいい人は、お分かりになりますよね……

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