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恋人は社長令嬢

第2章 秘密の三姉妹

夕方。

梨々香はわざわざ、制服から私服に着替えて、瞬を呼びだした。

場所は、瞬の会社の近くの、大きな公園。


「梨々香ちゃん。」

自分を見つけて走ってくる姿に、梨々香は思わずキュンとなる。

「何かあった?急に呼び出して……」

瞬は、急いで来たのか、軽く汗をかいている。

「あの……えっと……これから、ちょっと…時間くれませんか?」

「悪い。そうしたいのは山々なんだけど、これからまた会社に戻らなきゃならないんだ。」

「そう……なんですか…」


忙しい中、わざわざ来てくれたんだ。

梨々香の中に、ちょっと罪悪感。


「なんか暑いなあ。走って来たからかな。」

そう言って、瞬は梨々香の隣に座ると、スーツの上着を脱いだ。

たまたま、瞬の着ていたシャツが、薄でのものだったせいか、脱ぐ時に肌色が透けて見える。

付き合っていないとは言え、瞬の裸を見た事がある梨々香には、ドキドキものだ。

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