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恋人は社長令嬢

第2章 秘密の三姉妹

「他には?」

瞬に見つめられて、もっとドキドキする梨々香。

「動悸、息切れが……」

「なに~~!!」

「それに今、何だか、身体が熱い……」

「熱もあるのか!!!!」


瞬は、梨々香の腕を引っ張った。

「梨々香ちゃん、病院に行こう!!」

「病院!?」

「俺が付いているから!心配しないで!!」

そう言って、早速タクシーを探している。


「待って、赤間さん!」

「こういうのは、早い方がいいんだ。」

「そうじゃなくて!」

瞬は、立ち止まった。

「病院には、行かなくてもいいの。」

「どうして!」

「医者じゃ治せないから。」

瞬は黙ってしまった。


「……分かってくれた?病気の正体。」

その瞬間、瞬は、梨々香を抱きしめた。

「可哀想に……」

「へ?」

「医者じゃ治せないって……もう手遅れの病気なのか?」

「そう……もう、手遅れで……って、違う!!!!」

梨々香は、瞬は突き飛ばした。

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