テキストサイズ

老人ホーム

第6章 独り立ち

本田は、

「田中さんじゃないの?」

と、うつむきなから小さな声で聞いた。僕は、

「違いますよ!」

と言うと、本田は、顔を上げて僕を見ながら、

「本当に?」

と聞き返した。僕は、

「僕、田中さんでしてるように見えるんでしょうか?」

と、聞くと、本田は、明るい表情になって、

「そうじゃないけど…。そう?田中さんじゃないの?じゃー、誰かな〜?」

と言って、思いつく人の名前を次々に上げていき、その都度僕は、否定していった。本田は、

「それじゃー、この施設の人じゃないんだ?」

と言うと、僕は、

「この施設の人です。」

と言った。本田は、

「嘘〜、もういないわよ!目ぼしい人…。」

と言うので、僕は、

「もう一人いるじゃないですか?美人でスタイルの良い人が…ここに」

と言って、僕の陰部を見ながらゆっくり手で擦っている本田の頭を撫でた。本田は、

「え?私?うそ〜!」

と言ったが、田中じゃないと言った時点で、ほぼ確証を得ていたように見えた。そして、本田は、

「私でどんな妄想するの?裸とか想像するのかな?」

と言った。僕は、

「裸は見たことないので、見たことある場面を思い描いて…、その…、触ったりするような感じで…。」

と言った。本田は、

「ん?例えば、どんな場面?」

と聞いた。僕は、

「例えば、本田さんが前かがみになって、何か下のものを取ろうとしたときに後ろから見たお尻と、パンツのラインとか…。さっきの陰部の説明なんかは、思い出すと、今日の夜は…。」

と言って、僕は、本田が僕の陰部を握っている手の上に、自分の手を添えてしごいた。本田は、

「そう?私で…。」

と言うと、本田は、僕の股に顔を近付けると、陰部に顔を埋めて、猫のように顔を擦り付けた。

「私、平林君のこれが好きになっちゃった!」

本田は、僕の陰部に顔を擦りつけながら、囁くように言った。









ストーリーメニュー

TOPTOPへ