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老人ホーム

第8章 夜勤 前半

おしっこ出ましたか?と聞いた田中に対して、山田さんは、

「まだ出ないな〜!」

と言った後、山田さんの眼の前でベッドを直している田中のお尻を触った。

田中は、

「止めてくださいよ〜!」

と、笑いながら手を軽く払い除けた。山田さんは、

「あんた、良い尻しとるな〜!モテるだろ?」

と言った。田中は、その手を払いながら、

「モテませんよ!私なんて…。」

と言うが、山田さんは、

「あんた、かわいいし、良い尻しとるし、モテんはずがないやろ!」

と言って、お尻を撫で回した。田中は、最初は手を払っていたものの、そのうち手を払わなくなり、お尻を触られ続けるようになった。そして、山田さんが、

「ホントに良い尻しとる!」

と言うと、田中は、

「そうですか〜!」

と!否定をしなくなった。ベッドを直しているように見えた手も、今は動いておらずベッドに置いているままだ。

僕は、窓から目を離し、村山を見ると、村山は、

「そういうこと!」

と、言った。そして、

「私は戻るけど、あなたはこのままここで見ててもらっていいわよ!ただ、その間私と白山さんで、あなたの分の仕事をするのと、良いものを見れるんだから、私達にお小遣いほしいのよね!」
 
と言った。僕は、

「え?お金取るんですか?」

と聴くと、

「勿論よ!そうじゃなければ、私達メリットないでしょ!2人分で5000円でどう?安いと思うわよ!田中さん、この施設でも顔とスタイルは別格だから…。それに、あの山田さんって人、つい最近まで介護系のAVにおじいちゃん役で結構出てたみたいだから、上手いのよね!いろいろと…。絶対に安いから!」

と言った。僕は、

「そんなに言うならそれで良いです!」

と言うと、村山は、

「何?その言い方!後で私達に感謝したくなるから…。」

と、言った。

「じゃー、私は戻るけど、楽しんで!仕事中にこんな良いもの見られるなんて、私達に感謝して欲しいわ!でも、田中さんが戻るまでには、さっきのルートで戻ってね!絶対に田中さんに知られてはマズいから…。」

と言った。僕は、

「分かりました!」

と言うと、村山は、

「あ!そうそう!これあげる!」

と言って、ポケットティッシュを僕に渡して去って行った。



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