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老人ホーム

第9章 夜勤 後半

僕は、田中と一緒に、排泄介助の道具を乗せた台車を押して、北棟へ向かった。田中が先を歩き、僕が後ろから台車を押して着いて行った。

僕は、さっき見た田中のお尻を思い浮かべ、田中のお尻を見ながら台車を押した。ジャージのお尻には、パンツの線が浮き出ている。シミとちょっと汚れが付いたパンツを思い浮かべ、今もあれを穿いてるのかな?でも、なんかさっきとパンツの形が違うような線に見えるな!と考えながら歩き、また僕は、勃起しだしてしまった。

今は、排泄介助用の、予防着というエプロンのような物を着けているので、前から見ても勃起してるのは、田中には分からない。安心して勃起出来るのはありがたいと思った。田中を見ていると、いつ勃起するかは、自分にも分からなかった。

一番奥の居室まで行くと、田中が、

「安川さんは、一人だと大変だから一緒にやりましょうか?」

と言って、二人で介助することを提案し、ふたりですることにした。

安川さんは、寝たきりで自分で動くことも話すことも出来ない。田中は、その安川さんに一つ一つ話しかけながら進めていく。

いつもは比較的テキパキとやっていくのだが、今の田中は、間違いなくいつもと違う。柔らかく、穏やかで、色っぽい口調。向かい合っている田中の唇を見ると、ツヤツヤ光っている。

色気が全身から漂っている感じだ。

奥の部屋が終ると一つ手前に移る。ここは、山田さんのいる部屋だ!田中は、

「ここはいいわ!さっき山田さんのコールで来たときに、他の人もトイレしたから。」

と言って、飛ばした。

そのまま次々と排泄介助を済ませ、全部終わると、一段落ついた。

僕は、排泄介助の間、勃起したり萎んだりを繰り返して、我慢汁がパンツに出てしまっているのだった。

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