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義娘のつぼみ〜背徳の誘い〜

第1章 プロローグ

 彼女は続けてパジャマ代わりに着たTシャツの袖から両腕を引き抜き、襟元を掴んで引き上げた。まだ皮下脂肪の少ない細い腰と、薄いグレーのスポーツブラに覆われた小さな膨らみが露(あらわ)になる。

「ちょ、ちょっと待って、茉由!」

 義娘(ぎじょう)の突然の行動に、武司はベッドから腰を浮かせて狼狽(うろた)えを見せる。

「なにするんだ、早く服を着て……」

 そんな言葉に耳を傾けることなく、茉由は続けて下に履いた短パンも引き下ろして脱いだ。まだ充分に発育していない腰回りに、ブラと揃いのショーツを纏(まと)っている。

「パパ見て。わたし、もう大人だよ?」

 下着だけになった茉由は頬を赤らめながら、彼に自分の身体を誇示する。

「もう生理だってあるんだから、赤ちゃんだって産める」

「茉由……」

 本当なら、まともなちゃんとした大人なら、ここで彼女の行いをはっきりと止めるべきだろう。

 だが、彼女のその真剣な眼差しに、武司は戸惑いを感じずにはいられなかった。彼は心の何処かで、このまま彼女を受け入れることを望んでいた。

「だから、わたしがママの代わりになってあげる。パパの奥さんになって、パパの赤ちゃんを産んであげる」

 妻がいなくなって約ひと月、武司が淋しく独り寝を続けている寝室のダブルベッドの脇で、娘はそう言いながらスポーツブラとショーツをも取り払った。

 目の前に、十三歳少女の一糸まとわぬ姿が晒された。彼女は顔に恥じらいの表情を浮かべながらも、胸元や股間を手で覆い隠すことはしない。彼の目は釘付けになった。花に例えるならば、花びらを開く前のまだ蕾の状態ような、尊くも儚いその裸体に。

 成熟した女性ほどの脂肪は付いておらず、まだ肉付きのよくない胴体と手足は細く華奢で、軽く触れただけで脆く崩れ落ちてしまいそうだ。胸はまだ膨らみかけたばかりといった様相で、その頂(いただき)には小さな薄桃色の突起が佇んでいる。ほとんどくびれのない腰のためだろうか、全身が幼児体型を留めている。下腹部のさらに下、細く引き締まった腿の付け根の部分には、恥毛はほとんど見られず、ほんの短い切れ込みがあるのみだ。

 全裸の少女はベッドに両手をついて、そのまま這い上がった。ベッド内部のスプリングが、ギシッと軋む。

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