狂愛の巣窟〜crossing of love〜
第7章 【あなただけのモノになれたら幸せなのです…】
人が変わったかのように振る舞えるのも私の隠された一面で。
こんなんじゃ芯から疼かないのよって教えてあげたくなる。
我にでも返った?
十和子……って不安に満ちた声。
クスッと笑う私に何か言える?
「挿れてよ」
「え…?」
「お仕置き終わりじゃないでしょ?」
「う、うん」
今度は正面から片足持ち上げ挿入ってきた。
「んんっ……ハァ、声出ちゃうからキスして」
首の後ろに手を回すとちゃんと塞いでくれた。
「あぁ、ダメ、もっと激しく突いてよ」と煽る。
中岸さんに見られていても構わない。
舌を絡め合ってこんな所でセックスしている事の方が興奮して腰を振ってしまうわ。
「イクよ?」
「え?もう終わり?」
「中出しするとこ見せた方が良いだろ?」
嘘、本当はこれ以上イキ顔を見せたくないんでしょ?
大胆な事をする割には引き際が早いのね。
「中出しはダメよ、私を引きずり回してでも口内射精して?お顔も精子まみれにしてくれなきゃお仕置きとは言えないわ」
「ハァハァ、わかった」
「んんっ…んんっ……はんっ」
射精に向けての高速ピストンに自ら口を塞ぐ。
最後の一撃を受けて勢いよく抜いたら髪を掴まれしゃがまされた。
頬に掛けられた後、口内に挿れられる。
大量に出された精子を涙目でゴックンするの。
頬から伝って落ちる精液は顎下まで垂れていた。
腕を引かれそのまま強引に家の中へ入る。
最後まで観ていてくれただろうか。
人影は動いていないように見えた。
引いていた手を払い除け洗面所に逃げた。
バシャバシャと顔を洗いうがいする。
タオルで拭いていたら後ろから抱き締められた。
「ごめん、十和子」
「謝らないで」
だってあなたは、上手く煽ってくれたんだもの。
明日が愉しみで仕方ありません。
ポケットに入れた携帯がメッセージを受信する。
中岸さんかと思いきや、先ほど別れた美容師の浅間さんでした。
(今日は本当に楽しかったです、ちゃんと無事帰れましたか?もう会いたいです)
こういうの、本当冷める。
教えなくても配慮出来る人だと思ってた。
これ、主人が見たらって考えられないのかな。