狂愛の巣窟〜crossing of love〜
第7章 【あなただけのモノになれたら幸せなのです…】
「なんて返すの?」
後ろから全部見ている亨さんの目の前でブロックした。
「え?なんで?」ってわからない?
「キスした瞬間にわかるの、セックスでどんな風に私を乱してくれるのか……彼は下手だったわ、だからこの次はないの」
「美容室も変えるの?」
「ううん、有紗も気に入ってるし通うけどそれ以上の関係にはならないわ」
「じゃ、あんなお仕置きしなくても良かったね……」
「どうして?」
スーツの上着を脱がせてハンガーに掛ける。
「どうしてって…」と口籠る亨さんのシャツボタンを上から外していく。
見えてきた乳首に触れてビクンとさせたら手を引くの。
ベルトも外し、ズボンもハンガーに掛けた。
「お風呂入って」
「え、わかった」
素直に聞いてくれるのはいつものこと。
お仕置きした後は決まって私のご機嫌取り。
嫌いにならないで…とまるで母親に怒られた後の子供のようね。
足元に落ちた服。
髪をアップにしたら私も一緒に入る。
驚いた?
怒ってないのよとわかってもらう為なんだけど。
寧ろ、今日のお仕置きは最高だった。
「背中、流します」
「え?十和子……」
泡に包まれた身体にピタリとくっついて後ろから全部洗ってあげる。
お尻からと前からと手を這わせて綺麗にしてあげるね。
悶絶してる顔見せて。
さっきたくさん出したからすぐにはイかないでしょ?
「十和子、顔見たい、見せて?」
手コキしていた手をパッと離す。
ゆっくり振り向いた亨さんに正面から抱き締められた。
「亨さん?どうしたの?」と再び手コキし始めると腰を引いちゃう。
「あがったら、激しめに抱いて良い?」
「また見せつけるの?」
「ううん、2人だけの世界で十和子と深く愛し合いたい」
「今日のお仕置きも充分、深い愛でしたよ?」
「ちゃんと、ベッドの上で」
「コレ、一旦おあずけ?」
ビンビンに勃起したオチンチンも「おあずけ」されちゃった。
シャワーで綺麗に流しながら余韻のあるキスを繰り返した。
よっぽど待てなかったのか、タオルドライした直後に連れて行かれる。