テキストサイズ

狂愛の巣窟〜crossing of love〜

第10章 【狂愛の巣窟〜ラスト・シーン〜】






ダメだ、この人、私より先に居なくなる。
ダメ、そんなの絶対にダメ。
一人では絶対に逝かせてくれないのね。




「ごめんなさい……ごめんなさい……私……うぅ、私……嫌です、亨さんに捨てられたくない、直しますから、置いていきませんから……」




胸の間に顔を埋めて「ありがとう」と言ってくれて抱き締め合った。
今度は私が涙を拭ってあげる。




「十和子を失ったら俺は……」




言わせまいと唇を重ねます。
離れてもまた重なって、何度も角度を変えて終わらないキスを。
裸のままですから、いとも簡単に指は挿入る。
腰を引くものなら引き寄せられ根元まで。




「兄貴との首絞めセックス興奮したの?」




「んんっ……はぁん……あっあっ」




「凄い濡れてる、まずは首絞めセックスでイキまくったお仕置きだね」




乳首にも舌が這い、膝立ちするも感じてしまい力が入らなくなる。
乳首を甘噛みしながら
「今も思い出してイキそうなの?妬けるな」とクリトリスを弄られる。




「最初に言った通り、抱き潰すけど良い?」




チラッと視界にお義父さまもお義兄さまも映った。
そうだ、ずっと居たのだ。
一部始終見られて聴かれていたのかと思うと更にジワリと濡れて、私は私らしくお慕いしなければならないと咄嗟の判断ではあるが、再びソファーの下に三つ指付いて頭を下げた。




「亨さん、薫さん、真さん……どうか、どうか私を躾け直してください」




そう言うとお二方も近くに来てくださいました。
目の前にぶら下がる大きな肉棒に涎が口いっぱいに広がる。
ダメ、暴走しては。
亨さんの指示を仰がないと。




立ち上がり何処かへ行ったと思ったら何かを手にして戻って来た亨さんは、こうなることも見据えていたのか。
カチッと私の首に首輪を取り付けたのです。
ちゃんと鎖のリードが付いてあるSM用の首輪だ。




それが涙が出るほど嬉しいなんて。
もう一つのアイテムもわかっていたので自ら背を向けて後ろで手枷をつけてもらう。




悦んでご奉仕する為に亨さんを見上げた。
髪を撫でられると猫のように頭を足に擦り付ける。




「誰に壊されたいの?」




「亨さんです」








ストーリーメニュー

TOPTOPへ