幸せな報復
第15章 接近する恵美
「ううっ…… 恵美さん、きみは仁美とは違うよ…… いけないよ……浩志を好きになったきみが獣族になり僕も好きになるなんて…… そんな親子で交わるなんてことあってはいけない…… ああ、だめだよ…… 僕は汚いおじさんで獣などではないよ。恵美さんには人間の浩志だけを好きになってほしい」
「えぇっ? さーー どうかしら? わたしって、とっても、欲張り屋さんなのよ、お父さんと浩志さん、二人の幸せに挟まれた生活をしたいのね…… お父さんはわたしに痴漢をして興奮していたくせによくそんなことを言えますね? わたし、ちょっといらつきましたわ。もう、おしゃべりはおしまいにして真面目に鍛錬しましょうね。お父さんが今話したことは、獣になってからそんな与太話をしたこともあったな、とお笑いになるといいですわ」
許しを請う勘太郎の口の中に恵美は容赦なく指をねじ入れた。
「おぅえっーーーーー」
勘太郎は苦しくてうなり声を上げて首を振った。恵美の口から指をはずそうとするが、恵美は逃がさない。たちまちのうち、勘太郎の人差し指は恵美の口に捕らえられ甘噛みされた。勘太郎の全身は指から受ける痛みと、恵美に指を口にねじ入れられ呼吸の苦しさをあるときは交互に感じ、あるときは同時に感じた。激しい痛みの後に軽い痛みがやってきた。恵美の行う幸せへの誘導は数時間にわたって勘太郎に繰り返し施術されていった。
「ううう…… やぁめ…… てぇー……ぇ うううぅーーー」
苦しさのあまり勘太郎が言葉を出そうとすると恵美は指で舌をつまんだ。
「人間がわたしに抵抗してはいけないわ……」
そう言った恵美は白い歯を見せると勘太郎の指をのど奥まで頬張ってくわえた。恵美の歯を勘太郎の人差し指の根元に押し当てるとゆっくり歯を当てかむ力を加えていく。
「うぉおおぉーーー」
叫び声にもならない雄叫びを上げた勘太郎は指から全身に痛みが駆け巡り足をばたつかせた。それを楽しそうに見る恵美は何度も何度も丁寧に強さを加えながら少しずつかんでいく。勘太郎に恵美が言っていたように、押し寄せる痛みの中でたった1秒ほど心地よさを感じる瞬間がついにやって来た。
「えぇっ? さーー どうかしら? わたしって、とっても、欲張り屋さんなのよ、お父さんと浩志さん、二人の幸せに挟まれた生活をしたいのね…… お父さんはわたしに痴漢をして興奮していたくせによくそんなことを言えますね? わたし、ちょっといらつきましたわ。もう、おしゃべりはおしまいにして真面目に鍛錬しましょうね。お父さんが今話したことは、獣になってからそんな与太話をしたこともあったな、とお笑いになるといいですわ」
許しを請う勘太郎の口の中に恵美は容赦なく指をねじ入れた。
「おぅえっーーーーー」
勘太郎は苦しくてうなり声を上げて首を振った。恵美の口から指をはずそうとするが、恵美は逃がさない。たちまちのうち、勘太郎の人差し指は恵美の口に捕らえられ甘噛みされた。勘太郎の全身は指から受ける痛みと、恵美に指を口にねじ入れられ呼吸の苦しさをあるときは交互に感じ、あるときは同時に感じた。激しい痛みの後に軽い痛みがやってきた。恵美の行う幸せへの誘導は数時間にわたって勘太郎に繰り返し施術されていった。
「ううう…… やぁめ…… てぇー……ぇ うううぅーーー」
苦しさのあまり勘太郎が言葉を出そうとすると恵美は指で舌をつまんだ。
「人間がわたしに抵抗してはいけないわ……」
そう言った恵美は白い歯を見せると勘太郎の指をのど奥まで頬張ってくわえた。恵美の歯を勘太郎の人差し指の根元に押し当てるとゆっくり歯を当てかむ力を加えていく。
「うぉおおぉーーー」
叫び声にもならない雄叫びを上げた勘太郎は指から全身に痛みが駆け巡り足をばたつかせた。それを楽しそうに見る恵美は何度も何度も丁寧に強さを加えながら少しずつかんでいく。勘太郎に恵美が言っていたように、押し寄せる痛みの中でたった1秒ほど心地よさを感じる瞬間がついにやって来た。