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幸せな報復

第15章 接近する恵美

 その瞬間、リーダーは恐怖におののいたオスをにらみつけた。目星をつけたオスが彼女らの性奴隷として不適格と分かると、彼女は鋭い目をし背後に立つオスの固くなった局所を右手でまさぐった。その直後、オスは唇の端から小さな泡状のよだれを一筋垂らし気絶した。彼は満員電車の中で周囲の乗客に体を支えられたまま大きな丸い目を瞬きすることもなく開いたまま失神しているのに立っていた。彼女が後ろ手で官能の秘坑を突いたから彼はたった1秒で絶頂に達したのだ。彼もまた、強靱な体ではなかった故、秘抗を突かれただけで絶頂に耐えられず失神してしまうと言う失態をやらかし選抜から外れた。
 繰り返すが、彼女たちが求める性奴隷は強靱な肉体と精神を備えていなければならない。秘抗を突かれた程度で気を失うような柔な肉体では性奴隷は務まらない。直ぐに果ててしまうことは許されない。選りすぐりのくずな精神力を持ったオスだけが彼女たちからグループの奉仕者としてあがめられ受け入れられるということだ。それ以外のオスはくず以下だ。彼女たちは選抜したオスを心から崇め、裸身は虐げ、いたぶり、苦痛を与えながらも高揚へ、絶頂へと導くことを最も重要な意義のある家族円満の掟とした。
 オスに対し飴と鞭を交互に繰り出し充足感を与える。そうやってゆっくりオスに苦痛と快感を与えることで幸せを感じさせる。それが彼女らにとっての、けだもの族にとっての性奴隷であり、未来を担う大切な唯一無二の存在となるのだ。つまり彼女たち5人で構成する性家族のリーダーとして君臨することになる。
 自分たちだけに存在する性奴隷はメスへの種付けを終えれば性奴隷の役目を一部開放される。過酷な、地獄のような彼女たちへの種付けとしての交尾から解放されることでさらなる快感を受けることになる。
 種付けの役目を終えた後は、5人のメスへ奉仕する役目だけになる。もちろん、オスも歓喜し、官能に溺れることも許される。
 しかし、不思議なことで彼女たちけだもの族はオスが誕生しないのである。だから、けだもの族同士で家族を作ることは不可能なのだ。科学などに頼らないけだもの族にはそんなことはどうでも良かった。こうして他部族からオスは拉致すればいいのであるから。

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