テキストサイズ

クローン人間は同じ夢を見るのか 〜オルタナティブ・キイ〜

第6章 接触


ラーズもヨハネスの後を追った


ふたりは食堂のほうへまわる


一番奥のテーブルにグリメット親子、それにジェニファーも加わり騒々しく会話を楽しんでいた


「やぁ、ラーズ君、ヨハネスさん、お話しは終わりましたか? いやぁ此処の紅茶もなかなか美味しいですねぇ!おかわりしてしまいました!」


相変わらずスティーブはハイテンションな男で、敵地に居てるような雰囲気には思えない


「そうでしょう?わざわざインドから取り寄せてるのです、私の趣味でね
 話しといってもたいした話しはしていません
 どうやらラーズ君は貴方の艦でかなり良い待遇で迎えられたようですね、感謝いたします」


「それはもちろん!なんたって彼はうちの家族を助けてくれた恩人です!
 ちょうどネセバルで巻き込まれたとき、わたしが此処を離れていましたので、私は駆けつけることが出来なかった

 もしうちの子供たちに何かあったら、私はそこを離れていたことを一生悔いていたでしょうから!本当に感謝しているのです!」


「そのネセバルでの戦闘ですが…、スティーブさんはあの宇宙から降下したアレが何だかわかっていらっしゃるのですか?」


スティーブは笑顔のまま席を立ち上がり娘から離れた


スティーブ、ヨハネス、ラーズは3人で少し離れたテーブルについた


「まぁ娘に聞かれても別に構わないんですけどね!一応彼女たちに直接関わることなので」


スティーブは頭をポリポリ掻きながら申し訳無さそうな素振りをした


「貴方の娘さんも……、あの巨大な落下物に関係してる、と?
 アレはいったい何なのです?」


「あれはおそらく“カタストロフマシン”
 “ストーム計画”で進められた幻の巨大兵器です……、話しにきいただけで私も実物を見るのは初めてなので断定できませんが、おそらく間違いありません」


「何なのです?それはモビルアーマーのようなものですか?」


ヨハネスは初めて聞いた情報だった


エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ