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メダイユ国物語

第5章 幕間 その二

 そして私室でたった独り淋しい食事を終えた彼女は、ゴロンとベッドに横たわる。

(またあの男、オズベリヒを問い正すしかない。あの男なら、必ず何か知っているはず……)

 マレーナは決心した。明日になったら、また見張りの兵士に頼もう――オズベリヒに会えるように。

 窓の外はすでに真っ暗になっていた。

(ごめんなさいパウラ。今日はもう休ませて……)

 重い瞼を閉じたマレーナは、やがて深い眠りに落ちた。

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