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人造人間フランくん

第2章 動画配信、始めました。

世界を認めさせる為、私はフランを作り上げた。
フランは私の下僕であり、極めて忠実だ。
今日だって、私が言った通りに知育菓子を買って来た。

「初めまして、久しぶり、おはようございます、こんにちは、その他諸々ご挨拶! 人造人間フランくん、今日もチャンネル配信させてもらいます!」

フランの美貌と話術もあって、動画の再生回数は上々だ。
これからは他人と関わらず、私の作品が認められる。
私は、自分自身が認められなくても、それだけで満足だ。

そう思っていたのに、この気持ちは何だろう?
コメント欄を見る度に、何となく苛々してしまう。
若しかして、私は、フランを――――!?

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