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「ひっ……!?」
「……天？」

　手早く慣らした後いつもより早急に挿入されたそれに、思わず上擦った声が洩れる。訝しげな慶人の声に答えることも出来ず、中を擦る感触に声も出ず慶人の二の腕を強く掴んで丸まった。

「天？　どうした？」
「……なんか、した？」

　おかしい。
　なんで入れられただけでこんなに背筋がぞくぞくするんだ。まだ俺自身を触られてもいないのに、すでに俺はいっぱいいっぱいで慶人に縋ることしか出来ない。

「なんかって……いつも通りだけど」
「だって、いつもと違……っあ！」
「……もしかしてお前、すげー感じてる？」
「わかんな……いいっ!?　あ、やっ、けーと！　待って！　だめっ、待って！　あ、んっ」

　試すように軽く突き上げられて、途端に熱い痺れが体中に広がった。目の前がスパークするようなその感覚が快感によってもたらされているものだと気づいたのは、慶人が俺を窺うのをやめて本格的に動き出してから。
　奥まで突き上げられるのもギリギリまで引き抜かれるのも激しく揺さぶられるのも全部が気持ちよくて、制御の利かない快感に涙がボロボロ零れる。
　何回もしていることなのに、そのどれとも違う気持ち良さは絶対におかしいし、やばい。