時給制ラヴァーズ
第2章 2.急ごしらえのコイビト
「で、俺ら週何でしてる設定?」
「そう、だな……毎日したいくらい愛し合ってるけど、体のことを気遣って二日に一回くらいで」
「ふはっ、リアルー!」
どれぐらいラブラブしている設定にするのかと問う俺に、少し難しい顔で考え込んだ慶人は、真面目な表情で答えてくる。別に誰かに話すわけでもないのに真面目に裏設定を考えている慶人が面白くて、思わず噴き出してしまった。
それならば、愛し合った次の日はお互いの体のこともあるしと悶々としながら一緒のベッドで寝なきゃいけないのか。その様子が妙に想像出来て、抑えられずに転がって笑う。
「そんなに笑うことないだろ」
「いやだって俺らあのベッドで一緒に寝てる設定なんでしょ? それなのに手出したくても出せない慶人を想像したら、ちょっと、ツボに入って……っ」
「勝手な想像で人を笑いもんにすんな」
笑い転げている俺を慶人がぺちんと叩くけど、どうにも笑いが止まらない。普段がクールな分、設定の中の慶人がはあはあして堪えてるかと思うとおかしくてたまらないんだ。
そんな風に笑いながら、ふと思い当ったことがあってなんとか体を起こす。
「ねー、やっぱこれ、俺がやられる方?」
「……」
目に滲んだ涙を拭いながら聞いてみると、慶人が虚を突かれたように肩を揺らし、それから意味ありげに沈黙した。いやまあ、こればっかりは真面目に考えさせるのは酷か。
「そう、だな……毎日したいくらい愛し合ってるけど、体のことを気遣って二日に一回くらいで」
「ふはっ、リアルー!」
どれぐらいラブラブしている設定にするのかと問う俺に、少し難しい顔で考え込んだ慶人は、真面目な表情で答えてくる。別に誰かに話すわけでもないのに真面目に裏設定を考えている慶人が面白くて、思わず噴き出してしまった。
それならば、愛し合った次の日はお互いの体のこともあるしと悶々としながら一緒のベッドで寝なきゃいけないのか。その様子が妙に想像出来て、抑えられずに転がって笑う。
「そんなに笑うことないだろ」
「いやだって俺らあのベッドで一緒に寝てる設定なんでしょ? それなのに手出したくても出せない慶人を想像したら、ちょっと、ツボに入って……っ」
「勝手な想像で人を笑いもんにすんな」
笑い転げている俺を慶人がぺちんと叩くけど、どうにも笑いが止まらない。普段がクールな分、設定の中の慶人がはあはあして堪えてるかと思うとおかしくてたまらないんだ。
そんな風に笑いながら、ふと思い当ったことがあってなんとか体を起こす。
「ねー、やっぱこれ、俺がやられる方?」
「……」
目に滲んだ涙を拭いながら聞いてみると、慶人が虚を突かれたように肩を揺らし、それから意味ありげに沈黙した。いやまあ、こればっかりは真面目に考えさせるのは酷か。