時給制ラヴァーズその後の短編
第2章 まつり浴衣は夏の華
「慶人、ね、もうちょっとゆっくり……」
ぐちゅぐちゅと抜き差しされる指の荒さに、腰が疼く。汗で張り付く浴衣がもどかしくて、だけど慶人はそれを脱がしてはくれず、閉じようとする膝を体で防いでいる。
しかもそれさえも十分ではなく、いつもよりも早く指先が抜け、代わりに十分すぎるほど硬くなった慶人自身があてがわれた。
「ちょっと痛いかもしれないけど、我慢して。悪いけど、限界」
「ぅあ!? あ、ぐ、ぅ!」
そして次の瞬間一気に奥まで貫かれて、悲鳴じみた声を上げてしまった。それぐらい慶人は性急だった。
両足を抱えられ、勢いだけで押し込まれる苦しさに喘いでも、慶人は止まることなく腰を進めてくる。まだ慣らし足りないそこがギリギリと引きつる痛みを訴えるけど、だからといってやめてほしいとは思わなかった。
俺だってこんな風に煽られて平気なわけはない。それに慶人はどんなに無茶をしたって、最後には気持ちよくしてくれる存在だって知っているんだから。
「……っ」
汗で滑る手でもう一度足を抱え直し、慶人はさらにスピードを速める。顔を伏せているせいで表情が見えないのが、余計ドキドキ感を煽って、痛みが徐々に気持ちよさに変わっていくのがわかった。
慶人の息苦しいほどの快感が、体に満ちる。
「あ……けーと、あ、あッ……うっ」
あまりの激しさに自然と逃げようとする腰を捕まえ、奥まで打ち込まれてうまく息が出来ない。
邪魔だとばかりにほとんどはだけている慶人とは違い、俺は乱れてはいてもまだ浴衣をほぼ着たままで、その差が無性に恥ずかしい。大きく開かれ抱えられた足がまるで誰か人のもののようだ。
ぐちゅぐちゅと抜き差しされる指の荒さに、腰が疼く。汗で張り付く浴衣がもどかしくて、だけど慶人はそれを脱がしてはくれず、閉じようとする膝を体で防いでいる。
しかもそれさえも十分ではなく、いつもよりも早く指先が抜け、代わりに十分すぎるほど硬くなった慶人自身があてがわれた。
「ちょっと痛いかもしれないけど、我慢して。悪いけど、限界」
「ぅあ!? あ、ぐ、ぅ!」
そして次の瞬間一気に奥まで貫かれて、悲鳴じみた声を上げてしまった。それぐらい慶人は性急だった。
両足を抱えられ、勢いだけで押し込まれる苦しさに喘いでも、慶人は止まることなく腰を進めてくる。まだ慣らし足りないそこがギリギリと引きつる痛みを訴えるけど、だからといってやめてほしいとは思わなかった。
俺だってこんな風に煽られて平気なわけはない。それに慶人はどんなに無茶をしたって、最後には気持ちよくしてくれる存在だって知っているんだから。
「……っ」
汗で滑る手でもう一度足を抱え直し、慶人はさらにスピードを速める。顔を伏せているせいで表情が見えないのが、余計ドキドキ感を煽って、痛みが徐々に気持ちよさに変わっていくのがわかった。
慶人の息苦しいほどの快感が、体に満ちる。
「あ……けーと、あ、あッ……うっ」
あまりの激しさに自然と逃げようとする腰を捕まえ、奥まで打ち込まれてうまく息が出来ない。
邪魔だとばかりにほとんどはだけている慶人とは違い、俺は乱れてはいてもまだ浴衣をほぼ着たままで、その差が無性に恥ずかしい。大きく開かれ抱えられた足がまるで誰か人のもののようだ。